障がいを持つ母と行く家族旅行のお話

2回の脳梗塞を経験した母。その介護をしている父と年に1回、日本国内を旅行します。その時に訪れた場所が実際に障害を持つ母、そして介助する私や父にとってどうだったのか?をご紹介しています

宮乃湯(長野:諏訪)

こんにちは。まみです。

 

長野県諏訪にある宮乃湯に宿泊しましたので、その感想です。

 

宿泊は、2018年9月になります。

(母、72歳。2回目の脳梗塞発症後13年目)

 

 

 

 

 

評価 : ★★☆☆☆

障がいを持つ方にとっては、ちょっと厳しい環境になります。

軽度の障害であれば、問題はないかもしれません。

温泉を単純に楽しむ、のであれば、そこそこ良いのかもしれません。

また、清潔感はないため、綺麗なお宿を求める場合は、普通の宿泊もお勧めできません。

 

 

 

駐車場からの状態

駐車場からはスロープになっているので、車椅子でも移動は可能です。

ただ、そのスロープはかなり急な斜面となっています。

そのため、力がかなり必要となります。

 

お部屋の状態

今回宿泊したお部屋は和洋室になります。

ベッドが3つと和室の組み合わせです。

お部屋のお掃除は、行き届いていません。

私たちが宿泊したお部屋も髪の毛が落ちていたりと、かなり汚れていました。

 

また、手すりがある場所は1箇所になります。

(出入り口に一番近いベッド)

 

手すりは、縦にある状態です。

 

また、このお部屋には、トイレがありません。

というか、もともと湯治場だったせいか、洗面所もありません。

 

洗面所は、お部屋を出て少し玄関に向かった先に2つありました。

 

さらに障害者用のトイレもお部屋を出て、少し玄関側に向かった左手にあります。

 

食堂について

食堂は、玄関近くのスロープを上がった先にあります。

このスロープもかなり急です。

 

男性の父がやっと車椅子を押せるくらいの坂です。

 

食堂では、入ってすぐの場所にテーブルが置かれ、そこで、車椅子の母は食事をすることになりました。

 

父と母と私の3人でしたが、私だけ畳のテーブルに一人座り、父と母が椅子を使うテーブルで。

 

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(朝食は、こんな感じ)

向かい合わせにもなっていないので、会話をしながら食事をする、という状態でもありません。

 

また、お食事ですが、かなりいい加減です。

 

給茶機が壊れて、お茶が出なくなったり、お料理が出てくるのが、前後したり。

 

鍋料理があったのですが、父と母の場所にはレンゲが置いてないし、私はお漬物がなかったり。

 

さらに、お宿の方がまだ、テーブルにお客様がいないところで、畳に落としたれんげをそのままテーブルに戻して、何事もなかったようにしていました。

 

お風呂について

私たちが宿泊した当日は、女湯が写真のようなお風呂でした。

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 貸切風呂が修理中とのことで、21:30以降に貸切にさせてもらえるということで、母は21:30以降にお風呂に入ることになりました。

 

お風呂場までは、車椅子で行くことができます。

 

脱衣所は狭いため、貸切でない状態の時には、車椅子をそのまま置いておくことは無理でしょう。

 

お風呂には、手すりがありますが、少し距離があります。

 

背の低い方、腰が立たない方は、もしかしたら、ちょっと厳しいかもしれません。

 

母は、身長が153cmになります。

 

腰も曲がっているので、さらしを巻いて、今回はお風呂に入りました。

 

ちなみに、お風呂は貸切だったため、父が介助して入りました。

そのため、話で聞いた内容で、介助方法を書いておきます。

 

入ったのは、向かって右側(桶が縁に置いてある方)のお風呂になります。

 

まずは、左側の手すりにつかまり、父がさらしを掴みながら、ゆっくりと縁に上がり、その後、1段下がったところに降りました。

 

1段目までは、25cm弱くらいです。

 

その後、もう一段おり湯船へ。

 

湯船に全て降りると60cmくらいの深さです。

 

そこでお湯に浸かりました。

(座って浸かりました)

 

湯船から上がる時は、まず、低い位置の手すり(というかパイプ)に掴まり、父がさらしを引っ張りながら、母が左足をあげて1段登り、その後動きが悪い右足を持ち上げます。

 

そして、その外側にある1段高くなっている手すりにつかまり、白い縁に登ります。

 

介助には、さらしが必要だと思いますので、ぜひ、さらしを巻いて、お風呂に入るようにしてください。

 

 

トイレについて

お部屋の部分で書いた通り、トイレは部屋の外にあります。

 

トイレ自体は障害者用のトイレになっていますが、母曰く両方とも低い位置での手すりのため、少し使いにくい、とのことでした。

(縦のてすりは、ありません)

 

トイレ自体は、車椅子でも入ることができます。

 

トイレットペーパーは、左右両方についているので、使いやすい方でお使いになれるのだと思います。

 

トイレの中に手を洗う洗面所があります。

お手拭きシートもありますが、ゴミ箱がいっぱいで、ゴミが溢れていました。

 

 

最後に

正直、また行きたいか?と聞かれると、2度と行きたくない場所です。

こちらのお宿は、楽天トラベルなどでも評価が高いのですが、その理由が全く分かりません。

 

健常者と一緒であっても、私は行きたくないなあ、と思います。

 

父が宿泊の電話をし、確認の電話を2日前にもしたにも関わらず、到着した時に「まだ、確定じゃないと思っていた」と言ったりと、ちょっとお宿としてどうかな?と思ったりもします。